真山武志氏「加賀藩初期の武士と喧嘩」
2014年 06月 28日
石川郷土史学会の第441回月例研究発表会が6月28日(土)、石川県立図書館3階の多目的ホールで開かれ、真山武志さんが「加賀藩初期の武士と喧嘩」と題して、発表しました。
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真山さんは、加賀藩初期の武士の喧嘩の状況を多くの事例を挙げて説明し、寛文4年(1664年)に「喧嘩追掛者役」という珍しい役職が設置された経緯を紹介しました。
そして、「加賀藩初期のころ、関ヶ原の生き残りの武士が≪喧嘩でこちらが切り殺されれば、相手方が切腹すべし。こちらが人を斬れば、こちらが切腹すべし≫と言っているが、この言葉は近世初期の武士の姿を言い切っていると言える」として、「武士は主人に対する奉公と忠義とともに、自立した一個の個人としての気概を内に秘め、日々を生きていた」と述べていました。
なお、次回は7月26日(土)に開催される予定です。